秘密の異端者 【番外編】~The repayment of favor~


会計を済ませて、急いで家に帰ると
袋から2冊の曲集を取り出した

並べて置いて私は正座してる

一度深呼吸してから
私はゆっくりとそれを開いた

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『yesterday once more』

懐かしいタイトルに視界が歪んだ


私は幼稚園の頃からピアノをやってた

初めはただ弾くのが楽しくて
褒めてもらえるのが嬉しくて
毎日ピアノに触れていた


小学校に入って学校が苦しくなってからは
逃げるようにピアノに打ち込んだ