秘密の異端者 【番外編】~The repayment of favor~

闇月 再び

今年で私、神崎鮎は高校3年生になった

相変わらず、男装したまま
昼は桜牙高校に通い
夜は氷月の仕事を続けている

簡単すぎて退屈な授業は
炎月の皆とやり過ごす

たまに喧嘩をしながらも
然程大きな問題もなく
毎日楽しく過ごしている

変わったことと言えば
私がフードを外して過ごすように
なったくらいだ

高1の家出の後、和解のために
地元に戻って以降、私は1度も家に
帰っていない

盆や正月もこっちで皆と
騒いで過ごした

それでも、電話やメールでよく
連絡はとっている