適当な音楽を流しつつ
大学のゼミのレポートに手を付ける

数時間が経ちレポートも
終盤に差しかかった頃
不意に玄関の方から音が聞こえた




…帰ってきたのか?


時計を確認すれば正午を少し回る頃だった

…親父は今から昼食だろうか?

だったら、もう少し後で食べよう


ぼんやりとそんな事を考えながら
再びレポートの仕上げに取りかかる

だが、それは親父の行動によって
妨げられた

俺の部屋に控えめなノックが響く


「…はい?」

「…昼飯、まだだろう?一緒に食わないか?」