秘密の異端者 【番外編】~The repayment of favor~


忘れてた…

皆、そう言えば…という表情で
私を見る

体温が僅かに下がった気がした


「どうしよ…」


困ったように笑えば
皆、うーんと唸って一緒に考えてくれた


生徒会に私が入ったのは4月から

4月は新学期でバタバタ忙しくて
なかなか生徒会のメンバーと
交流する事が出来なかった

他のメンバーは2年の後期から
活動を始めたからそれなりに纏まっている

1人遅くに生徒会に入った私は
どうしても少し距離がある

それを埋めようと会長が
親睦会と言う名の合宿を画策したのだ

その私が行かないわけにも行かない…