秘密の異端者 【番外編】~The repayment of favor~


「…うん」

「ごめん」


突然の謝罪に私は戸惑う


「俺、何も知らなかった。知ろうとしなかった。何も、…見てなかった」

「…うん」


淡々と声を紡ぐ雪也にただ相槌を打つ


「昼飯、一緒に食ったんだ。…親父に誘われて」

「………」

「それで、色々話した。初めて親父の“声”を聞いた気がした。…俺、家族って事に甘えてたんだな。何も言わなくても分かると思ってた。
でも、…違うな」

「…うん」

「家族だからこそ、話さなきゃいけなかった。ちゃんと、言葉にしなきゃいけなかった」


珍しく雪也の声が沈んでいる