秘密の異端者 【番外編】~The repayment of favor~


「うん、元気過ぎるくらい元気だよ。今朝も、いいって言ったのに駅まで見送りに来てくれたくらいだし」

「そっか」



それから、幾つかたわいも無い話をすれば
あっという間に懐かしの我が家に着いた

車から降り、荷物を降ろしていれば
気配を感じたのか父さんが家の中から出てきた


「鮎、お帰り」

「父さん、ただいま」


父さんはさり気無く、私の荷物を
家の中に運んでくれる


「ありがとう」

「どういたしまして」


私も母さんも、父さんに続いて家に入った