[綾羽SIDE]











「ん・・・・・・。」


目が覚めると、いつのまにか朝になっていた。

隣を見ると、流也は私を優しく抱きしめて幸せそうに眠っていた。


「・・・・・・流也・・・・・・。」


私は、流也の髪にそっと触れた。

・・・・・・私たち、夜・・・・・・結ばれたんだ。

初めてヤったんだ・・・・・・。


・・・・・・でも、何でだろう?

どうしてだろう?

ヤったら、余計に寂しさと怖さが増してきた・・・・・・。


いつか記憶をなくすという「怖さ」、流也をなくしてしまいそうで嫌だという「寂しさ」・・・・・・。


どうして、こんなマイナスな感情はいつも、私を傷つけるんだろう・・・・・・?

どうして私をこんなに苦しめるんだろう・・・・・・?


「・・・・・・流也・・・・・・。」