[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~




それからしばらくして、揺れが止まった。
教室中から安堵の声が聞こえる。



「よかったぁ…机、ひとつも倒れなかったね」



「でもちょっとずれてるから乗せなおさないと」



「机より、全員無傷だったことに安心しろよ」



緊迫した空気が一気に普段の明るい空気に変わった。
でも、本当に机が倒れなくてケガ人がいなくてよかった。



「……志羽?もう大丈夫だぞ?」



志羽から離れようとしたけど、志羽の手がギュッと俺の制服を掴んで離れられない。