[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~





「たまにねふたりで思い出話とかするの、いなくなった大切な人たちのこと。その時間はとても暖かくて大好きなの」



「……すごいです。わたしなんて、まだ優太離れできないのに」



志羽はどこか寂しげに言った。


俺はそんな志羽の頭をポンポンなでた。



「泣けただけでも大きな進歩だろ」



ずっと志羽は【優太】の願いにしばられて泣けなかったんだ。
でもこの前、志羽は泣いた。

きっとそれは【優太】を失った悲しみから未来へ進むための第一歩だ。




「……雪音ちゃん、いい人と友達になったんだね」