[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~





女の人は優しく笑いながら男の子を抱き上げた。




「大切な人を…優太を失くして、悲しみに暮れた目。それで私は決めた。この子を養子にしようって」




……うすうす気づいていたけど、この女の人の言葉で俺は確信した。



志羽の大切な人である【優太】は、もうこの世にいない……。




そして、大切な息子を失ったこの人はちゃんと前を進んでるんだ。


俺は今目の前にいるふたりみたいに強くいられるだろうか。


大切な人を失っても、その人の願いだからと笑い続けて。
大切な息子を失ってもきちんと前を見つめて歩いて。