[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~






そんなことならお安い御用だ。


わたしはそう思い、大きくうなずく。


「じゃあふたつめ」


「なぁに?」






「世界で一番幸せになって」





その言葉にわたしは嫌な予感がした。
何?この変な感じ……



すごく、怖い。

優太がどこかへ行ってしまいそうで。
優太の願いがわたしへの置き土産のように感じる。




「んで、みっつめ。これが最後ね」




わたしはギュッと緊張のせいで汗ばんできたこぶしを握り締める。