*理人side*



君の涙に触れて。


君の抱える過去、その悲しみに触れて俺は少しだけ君の心に近づけた気がしたんだ。



そして、俺は気付いた。



俺はやっぱり君が好きなんだ。



優しさも、笑顔も。

そしてこの前見せてくれた悲しみや涙も苦しみも。




俺は君に恋をしていたんだ――…






―***―