「志羽、大丈夫か!?」 そう言いながらとても心配そうに近江君がわたしの顔を覗き込んできた。 わたしは涙をぬぐって、微笑む。 「大丈夫。ちょっと、昔の夢見てただけだから」 すると、近江君は唇をかみしめてわたしの手をギュッと握った。 「なんで笑う?悲しい夢を見たんだろ?だったら泣いてもいい。なのになんで無理して笑うんだ?」 …なんで近江君の方が泣きそうなくらい悲しそうな顔してるの。 ちょっとだけおかしくなってクスッとわたしは笑い声を漏らす。