[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~




「雪音、誰にでも優しいから。そのやさしさを知った人は誰でも一目ぼれしちゃうよ。…そういうあたしも雪音に一目ぼれしたんだけどね。…あ、別に百合じゃないよ?」



……志羽ってすごい罪なやつだな……。


人に好かれる性格をしているのに、告白はオッケーしないんだろ?

無自覚タラシっていうやつ?



「雪音のことが好きなら、雪音の過去を知っておいた方がいいよ。雪音に聞きな」



そう言ってから久本は自分の席に座った。




俺の本当の気持ちと、志羽の過去……か……。

そのふたつのことを考えながら俺はひとり立ち尽くしていた。