[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~






「あたしが教えていいことじゃないの。…これだけは、あたしは何も言えない」




ひどく志羽が抱えている悲しみというものが気になった。

でも教えてもらえないというもどかしさで唇をかみしめていると久本は顔を上げて、ニヤッと意地の悪い笑顔を浮かべた。



「気になって仕方ないって顔してる」



「……分かるんなら話してくれ」



「雪音が話してもいいよって言ったら話してあげる。もしくは、雪音自身に聞いたら?それで雪音が話してくれるとは限らないけど」



タチ悪いな、こいつ。
心の底からそう思う。