もしかして今日はバスに乗ってない? それとも俺が乗ったバス停よりも後のバス停から乗ってくるのか? つり革を持ってバスに揺られていると、あっという間に次のバス停に着いた。 そして、俺は見つけた。 俺が今朝からずっと会いたいと思っていた子を。 電子マネーを機械にタッチしてからバスに乗り込む女の子。 彼女に向かって声をかける。 「志羽」 すると、彼女はニコッと笑って俺の隣に来てくれた。 「おはよう、近江君」