むしろ……。 「だって、今がすごく幸せなんだもん。雪が降ったから理人との約束も果たせたんだよ」 雪が降る世界で幸せを味わってるんだから、もう少し冬が続いてくれてもいい。 でも、桜が降る世界での幸せも味わいたい。 そう思うわたしって強欲だな。 「……雪音、絶対俺が雪音の夢をかなえるよ」 「え?」 理人は立ち上がり、わたしの体を抱きしめた。 暖かいぬくもりに包まれ、わたしはそっと目を閉じる。