理人の心が詰まっている気がする。 「それがひかれなくてよかった。…そうだ、おばあちゃんのこと知ってるか?俺が突き飛ばしてしまった……」 「骨折、だって。でも全然元気って野次馬のおじさんが言ってた」 「そっか…よかった」 優しく笑った理人。 わたしはその理人に抱き付いた。 「いってぇ!!」 理人は叫んで、左手でわたしの背中を軽くたたく。 でもわたしは離してあげない。