[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~





理人が生きてさえいれば、それでいい。



本当に怖かった。



もう二度と大事な人を失いたくなかったから。

もう二度と、気持ちを伝えないままで恋が終わるのは嫌だったから。



「俺、利き手が動かせなかったから母さんに電話してもらったんだけど、母さんが変なこと言わなかった?」



わたしは首を横に振る。



「そっか。じゃあよかった。……雪音、そこの棚の上に小さい箱があるだろ?」
そう言って理人はわたしの頭から腕を離す。