ぐっと袖で涙をぬぐい、一番近いバス停へと向かう。 ちょうどいいタイミングで到着した東大学病院行きのバスに乗り込んだ。 座席に座り、祈るように手を組み。 どうか、どうか理人が無事でいますように。 理人がまたわたしに笑いかけてくれますように。 ―***― 病院に到着して、わたしは理人のお母さんに教えてもらった病室まで向かう。 その病室は、優太が息を引き取った病室だった。 わたしはふぅ、と息を思いっきり吐いてからドアを開けた。