わたしは野次馬らしきおじさんのそでを掴む。 「あのっここで事故っ…あったんですかっ……!?」 ずっと走っていたせいでうまく話せない。 おじさんは落ち着きなさい、と言ってわたしの頭をなでる。 落ち着けないよ……。 理人が事故に遭ったのかもしれないんだよ…。 理人も、どこかへ行っちゃったのかもしれないんだよ…。 「右折車が猛スピードで突っ込んできてな、おばあさんに手を貸していた男の子が、おばあさんをかばって引かれたんだ」 「え……」