そうして理人はわたしを家まで送ってくれて。
わたしは理人が見えなくなるまで家の前で見送った。
―***―
日にちが過ぎて、クリスマスイブになった。
携帯電話を耳に当て、理人との待ち合わせ場所の駅のベンチに座る。
「もしもし?理人?」
『ごめん!!寝坊した!!ちょっと遅れるかもしれない!!』
電話越しに、息を切らしながら話す理人の声と、走っている足音が聞こえている。
今走ってここまで向かってくれているんだろう。
『っと…ちょっとごめん、信号わたり切れてないおばあちゃん見つけた!!』
そう理人が言ったと思ったら、理人の声が遠くなった。



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