[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~






「そんなに、前に……」



「うん。でもね、雪音ちゃんが理人を好きって気づいたのは最近なの」



優里枝ちゃんは遠い空をじっと見つめる。

陽の光が少し眩しいのか、目を細めて。



「私ね、雪音ちゃんにがんばってほしいなって思ったの」



「え……?」



「雪音ちゃん、すごく優しくて。もう私があの人のカノジョになれないなら、そんな優しい雪音ちゃんにカノジョになってほしいな」



それは、きっと優里枝ちゃんが口にするのに勇気がいった言葉だろう。

ライバルの子の応援なんて。