そうそう。 知らないうちにわたしの前髪についていたパッチンピンは理人がわたしにくれたものだった。 理人がくれたって知った時、すごくうれしかった。 それからわたしは毎日そのピンを付けている。 「雪音、寝不足か?」 「……うん。夢見たんだ。それで寝れなくなっちゃった」 わたしが一番恐れる夢。 それは優太がいなくなったときの夢だ。