俺、もう優里枝のそばにはいられないんだ。 優里枝以上に守りたい子がいるんだ。 優しくて、不器用で。 人に頼ることを知らない、見ていて危なっかしい子。 俺はその子の隣にいて、その子を守りたい。 「優里枝、俺はもう……」 “お前が一番じゃない” そう言おうとした時だった。 ふわっと香ってきた甘い花の香り。 俺の目線のすぐ下に、優里枝の頭がある。