[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~





俺、もう優里枝のそばにはいられないんだ。


優里枝以上に守りたい子がいるんだ。



優しくて、不器用で。

人に頼ることを知らない、見ていて危なっかしい子。
俺はその子の隣にいて、その子を守りたい。




「優里枝、俺はもう……」




“お前が一番じゃない”




そう言おうとした時だった。


ふわっと香ってきた甘い花の香り。
俺の目線のすぐ下に、優里枝の頭がある。