不思議に思って手に取ってみると、それは雪の結晶の形のパッチンピンだった。 誰かが寝ているわたしの髪の毛につけたの? でも誰が? ……考えても分からないから考えることを放棄した。 とりあえずポケットの中にでも入れておこう。 ポケットの中にピンを突っ込んでから、わたしは校舎から出るために歩き出した。