[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~






でも、その手のぬくもりは確かに感じた。





―***―





「こうしてふたりで帰るのも久しぶりだな」



わたしの家へと向かいながら理人は言う。
ちらっと後ろを見ても、そこには誰もいない。

ストーカーがいないことにわたしは安堵してから理人の言葉に答える。



「そうだね」



「地味に緊張してる」



思わず理人の言葉に吹き出す。