[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~






「……雪音ちゃん、優太はね本当にあなたが大好きだったの」



いつの間にか背後にきていた優太のお母さんが言った。


優太が、わたしが大好きだった……?



「“雪音には弱音を聞かせたくない。雪音の前では笑っていたい”って、いつも言ってた」




「そう……だったの?」



震える声で聞き返すと、優太のお母さんは言葉をつづけた。



「優太ね、昼間はほとんどずっと寝ていたの。…夕方、元気な姿で雪音ちゃんに会えるように、朝強い薬を飲んで。その副作用で優太は眠ってた」



わたしの……ために……。


優太は眠くなるっていう副作用がある薬を飲んでいたの?