[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~






石のように固まってしまった体だけど、なんとか首だけ動かして後ろを見ると、優太のご両親がいた。



優太のお母さんは、わたしの姿を確認すると背後からわたしを抱きしめた。




「来てくれて、ありがとう……」




優太のお母さんの声は震えていた。



優太の担当医の先生は何度も何度も心臓マッサージを繰り返し、心電図を確認する。
でも、心電図は一直線のまま微動だにしない。





そのことは……
優太が長い長い旅に出たことを意味していた。