[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~





それがなんだかおもしろくて、影をじっと見ながら近江君の呼びかけに答える。




「“雪音”って呼んでもいい?」



……え!?

わたしはハッと影を見ていた顔を近江君の方に向けた。
近江君はどこか恥ずかしそうに笑ってわたしを見ている。



「俺のことも、“理人”っていいから。……これは友達と好きな子限定な?」



「……うん……“雪音”で、いいよ」



ああ、また心が痛む。

わたしは近江君が好きかどうかわからないのに、近江君はわたしを好きでいてくれてる。