「どうしたの?」 「……いや、なんでもない。……志羽の考えてることって顔見たらすぐに分かるなって」 「え?」 わたしってそんなに考えてることが顔に出やすいのかな? 近江君は地面を蹴り、ブランコをこいだ。 わたしもそれにつられてブランコをこぎ始める。 「なあ志羽―」 「何―?」 ふたりの影が、ブランコの動きに合わせて揺れる。