[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~





「え、それはないよ」



断言できる。

近江君はビックリしたような目でわたしを見てくる。



「だって近江君は優しいでしょ?……わたしに、泣く場所をくれた」



「……俺が優しいのは志羽限定かもよ?」



「そんなことないよ」



だって、ひとりの人だけに優しくできる人なんてそうそういないもん。


優しい人は誰にだって優しく接する。
近江君はそれに気づいていないだけだよ。