[完結]初雪が降る前に~君がくれたもの~





「志羽は覚えてないとだめだ。【優太】と出会って過ごした時間のこと、【優太】のことを大切だと思ってい時間」



俺がそう言うと志羽は床にしゃがみこんだ。



「ダメだよ…わたし、大切なものをふたつも抱えられない。大切なものは腕に収まるだけでいい」




不器用な子だな……。

でも、俺もそうかもしれない。
自分ひとりではたくさんのものは抱え込めない。




志羽は優しくて、不器用で。