俺の制服をつかむ志羽の手は、小さく震えている。 「ごめっ…怖くて……わたし、ちょっと前に地震で上から額縁が落ちてきて、頭ケガしたことあったから……」 ああ、それで……。 俺は納得して、志羽の頭をなでる。 「もう大丈夫だよ。地震は終わったし、もしまた余震が起きても、俺が守るから」 さっきみたいに、ちゃんと志羽のこと抱きしめるから。 きっと教室にいるみんなからは机に隠れて俺たちふたりの姿は見えていない。 それをいいことに、俺も志羽から離れようとはしなかった。