マジ笑えねー。



なに、この感じ。




ちょっとでいいから、“私のこと、本気で好き?”とか聞けよ!



そうしたら俺は“好きだよ”って言えんのに…。







『別に救済目的なんかじゃないけど。
 まぁ、他に頼れる男が居るなら、そいつに助けてもらえば?』




俺の言葉に由香の目が見開く。




『ほら……。

 本気じゃないじゃん……』




だったら、何?


俺が聞きたいわ!


結構照れくさい気持ちを抑えて、言った言葉なのに。


俺の言葉、簡単に否定しやがって。



マジ、むかつく、この女。





『じゃ、俺の出番はなさそうなんで!
 ほら、頼れる奴に電話でもして慰めに来て貰えば?』