黙り込んでしまった俺を、祖母ちゃんは心配そうに見ていた。


そして

「なんで、そんなに昔の人達の事をお前が知りたいのか分からないけど…


どうしても知りたいことなのかい?」


俺はただ、黙って頷いた。


すると婆ちゃんは観念したかのように「ちょっと待ってなさい」と言って奥の部屋に行ってしまった。


何か手がかりになるようなものでもあるのだろうか…。


明日には帰らなきゃいけない。

もしも何か知っているなら

1分1秒でも早く

俺は先に進みたい。


進むことで

何かが変わるような


そんな気がするから…。