年寄りの考える事は難しい。 結局、仮病まで使って貰った連休は天井裏の掃除で終わってしまった。 結局、アルバムは見つからなかったのか、最後の段ボールをおろしていると、さっきまで、荷物を整理していた祖母ちゃんの姿が無い。 「おーい、祖母ちゃん?」 「栄二、こっちだよ。有ったよ。写真‼」 居間のほうから聞こえた声。 「本当に有ったんだ…。」 冷蔵庫から炭酸ジュースを持ち出して、懐かしそうにアルバムを眺める祖母ちゃんの隣に座った。 どれもこれも、白黒の写真。