ヴァンパイヤに魅せられて〜虜〜

「もういいの?」


襟元を正ながら言う。


「……あぁ」


リュートの視線が自分の首筋に注がれているのを見れば、まだ足りないのだとわかる。


「ありがとう」


そう囁く。