理由は何にしろ、心配してくれる気持ちだけは信じられる。


「記憶が戻ることを拒否するな。嫌かもしれないけど、拒否しているうちはいつまでも魘される」


悠斗は、優しく髪をなでる。


意識的に拒否している訳ではない。