「ちょっと、小春?」 朔ちゃんに呼ばれ、はっとした。 「えっ。ごめん。何?」 ファイルを見ているうちに、ぼんやりしていたようだ。 「何って。榊田を叱るのは小春の役割でしょ!」 朔ちゃんが榊田君を指差した。 「また、何かした?」 私は苦笑しながら朔ちゃんに聞く。 「何かしたって。あんた、どこまでぼんやりしてるの?今あったじゃない。何にも聞いてなかったの?」 「ごめん。ちょっと考えごとを」 何も考えてなかったけど、そう言ってごまかす。