EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ


「痛っ!」

すぐにドシンと尻餅をついた。

落ちた先は、電球が一つしかない地下の薄暗い閉鎖的空間。

「ここ…なに?」

上を見上げるも、落ちてきた穴はすでに塞がってわからない。

小鳥は立ち上がって辺りを確認した。


四角い長方形の部屋。

生活するための家具などは一切なく、壁は石造りだ。

「どうしよう…」

この部屋の唯一の明かりに近寄り、考える。

電球が下がっている場所は部屋の隅っこで、そこには四角い鳥籠のような檻があった。

「檻……というより……エレベーター?」

よく見ると、さらに地下へ下りるためのエレベーターのようだ。


(どうしよう…)


ここで立ち往生していても仕方ない。

不安要素はタップリだが、乗ってみようか。