EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ



 白魔から解放された小鳥はフラフラと廊下を歩いていた。


(うぅ…血がなくなったからクラクラする…)


吸血されたせいでふらつく足を頑張って進ませていると、前方から誰かが声をかけてきた。


「おー、いた。ほら、あんたの飯、買ってきた」


カロンだった。

「あ、ありがとう…ございます」

ぎこちなく買い物袋を受け取る。


「ん?あんた、どうした?なんか変じゃね?」

不自然さに感づいたカロンが小鳥の顔を覗き込む。

「いえ、あの……大丈夫、です」

「そうか?首に牙の痕見えてるけど?」

「っ!」


指摘され、反射的に手を首筋へやった。

指先に触れる吸血の痕跡。


「誰だ?………もしかして白魔?」


隠したって無駄だろう。

小鳥は小さく頷いた。

「マジか。あの野郎…やめろッつったのに」