EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ



 ポーッとしたまま聴き惚れていると、いつの間にか第二幕に突入していた。

第二幕の出だしは音楽と踊りの融合が魅力的だ。

どんどん速くなるテンポや女性のコーラスに合わせ、ダンサーが激しいロマの踊りを披露する。


「す、ごい…」

「フフ、あんな粗野で感情が剥き出しの荒々しい舞踏も悪くない」


このダンスの後はお待ちかね、闘牛士エスカミーリョの登場だ。


「トレアドール。さすがにこの曲は聞き覚えがあるんじゃない?」

華々しくも妖しい雰囲気をかもしだす短調の前奏。

「確かに…テレビとかで聴いたことあるかも…」

「でしょ?カルメンのオペラを知らなくても、このテーマは有名だからね。よく好まれて演奏されるよ」