「君もそうなのかな?」 (わ、私…!?) なんて答えるべきなのか戸惑っている小鳥をからかうように、白魔がカルメン役のプリマドンナに合わせてハバネラを口ずさむ。 耳に心地好い滑らかな彼のフランス語を聞きながら、小鳥はスクリーンの字幕を見た。 ――恋には法も掟もない あなたが嫌っても、私は好き 私が好いたらご用心―― 密着した状態で耳に直接吹き込まれる妖艶な白魔の歌声と歌詞の意味が重なり、ドキドキと心臓が高鳴る。 (勘違いしてしまいそう…) 彼が自分に恋をしていると…。