「よし。邪魔したら悪いし、次へ行こうか」 ちらりとフェオドールを見てから書斎を出る。 目は合わなかったが、眠そうなのにピリッとした空気を漂わす横顔を見ることはできた。 (……カッコイイ…よね) 微かに漂う薔薇の香りにクラリとなる。 魅力的な青薔薇の君――。 なんて思っている自分に気づき、小鳥はブンブンと頭を振った。 (何考えてるの私!しっかりしなきゃ…!) 相手は人間をご飯にする吸血鬼なのだ。 あの恐ろしい食事を思い出せ。