EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ



 ふと、浅い眠りが覚めた時。

小鳥はつけっぱなしにしていた電気が消えていることに気づいた。

「あ、れ…?」

なぜ消えたのだろう。

真っ暗な部屋に疑問を感じつつ、また眠りに落ちようと寝返りをうつ。

と、その時。

何気なく天蓋を見上げた小鳥はそこに見知らぬ顔を見つけてしまった。


(え…?)


恐怖で一気に眠気が覚める。

暗闇の中、頭上から自分を見下ろしている白い顔。

闇に浮かぶその表情は悲しげで、憐れむように小鳥を見つめている。


(お、化け…?)


身体は見当たらない。

浮遊している顔だけの存在を前にして小鳥は青ざめた。


(夢っ!夢だよ!これは夢!)


そっと掛け布団を顔に引き上げ、見なかったことにする。

固まったまま、しばらく目をつぶって布団に潜っていた小鳥だが、そろそろ大丈夫かと恐る恐る顔を出してみた。

と、予想に反して迫ってきていたあの顔がすぐ目の前に。


「きゃああああっ!!!!!!!!」


反射的に叫び、目をつぶる。

また布団の中に潜ってガタガタ震えていると、部屋の扉が勢いよく開いた。

「小鳥!?」

一階から走ってきたルカ。

彼は明かりをつけると怯えている小鳥に駆け寄った。