呼吸を止めたまま白魔の胸板を叩く。
しかし――。
「そんな可愛い抵抗して……僕にこうされたいの?」
「っ!?」
重ねられた唇。
ねっとりと絡み付くようなキスで攻められる。
(いや…!!ルカくん!ルカくん…!!)
さっきルカとしたばかりのキスが白魔によって上書きされていく。
ぽろりと涙がこぼれた。
(む……り!息…もう、限界…!!)
顔を背けて唇を離し、大きく息を吸い込む。
同時に香りの侵入も許してしまった。
(助、けて……ルカ、く……)
自我を保てたのはそこまでだった。
虚ろな目で白魔を見上げたかと思うと、小鳥は彼の胸にそっともたれた。
「白魔さん……好きです。傍に、いさせて下さい」
熱を帯びた頬を擦り寄せてくる小鳥に、白魔は笑う。
「ふふ…ハハハッ!僕の……僕だけのプリマドンナ。いいよ、おいで」
もう用済みの薔薇を床に捨て、彼は小鳥の身体を抱き上げた。
自室へ連れていくために。



