「それ、なんの遊び?ボクもまぜて」
「バッカ!遊びじゃねーよ!捕まってんの!助けろよ!!」
「ふーん。千夜って相変わらずマヌケだね」
「くあー!ムカツク!」
二人がそんな会話をしている間、ルカはそっと静理に耳打ちした。
「静理!あの色!」
「うん。気づいたよ。彼、実力派クラスみたいだね」
紫音の軍服には実力派クラスを示す紫の逆五芒星が刻まれている。
「彼なら知っているね。確実に」
静理は威圧する標的を紫音に切り替えた。
「君、魔冬氷河がどこにいるか知っているかい?」
飛んできたナイフを息をするように避けながら紫音は頷く。
「うん。知ってるよ。たぶん寮じゃないかな」
「寮の場所、教えてくれるかな」
嫌がるかと思いきや、紫音はニッコリ微笑んだ。
「いいよ。教えてあげても。ただ、条件がある」
「なんだい?」
「ボク、今とっても暇してるんだよね。肉体派の練習に付き合ってるの飽きちゃった。だからさ」
彼は手に持っていたヒヨコのぬいぐるみをルカ達に向けて投げつけた。
何と無く嫌な予感がして飛んできたぬいぐるみを避ける。
すると案の定、爆弾入りのヒヨコは派手な音を立てて壁を破壊した。
「キミ達が相手してよ。ボクを楽しませてくれたら寮の場所、教えてあげる」
ルカと静理、関係ない千夜までもが紫音の妖しい笑みを目にしてゴクリと生唾を飲み込んだ。



