それからジェットコースターに乗った三人。
なかなかのスピードと高さに小鳥の頭はクラクラだ。
降りた後、小鳥はしばらくベンチで休憩となった。
「あー…次は落ち着いたやつにするか。観覧車とか」
ゲッソリしている小鳥を見下ろしながらカロンが提案する。
「大丈夫?なんか飲……て、ここに人間の飲み物はないか…」
困ったように頭をかくルカ。
と、その時、カロンがベンチに背を向けて歩き出した。
「カロン?どこ行くの?」
「便所」
「あ、なら私も…いいですか?」
小鳥の申し出を聞き、カロンの足がピタリと止まった。
「なに、また俺と一緒に入りたいとか?」
クルリと振り返り、嬉しそうに小鳥を見つめる。
「ちちっ、違います!」
「は?また?小鳥、カロンと一緒にトイレ入ったことあるの?」
「…い、一度だけ」
「はあ!?ホントに!?」
「俺が連れ込んだ。男子トイレ」
聞いた瞬間、ルカは顔色を変えた。
青くなり、小鳥の肩をガシリと掴む。
「小鳥!何されたの!?まさかヤら――」
「ペットの緊急事態に付き合っただけ。ルカが想像してるオイシイ出来事は残念ながらなかった」
「そ、そうなのか…?」
カロンではなく小鳥に問い掛ける。
カロンの言う「オイシイ出来事」がなんなのか小鳥はよくわからなかったが、とりあえずルカを落ち着かせるために頷くことを選択。
するとルカはあからさまに安心した表情を見せた。
「……よし。行こっか。今日は俺がいるから大丈夫」
ルカもついてきてくれるらしい。
小鳥がホッとしたのを見てカロンは小さく頬を膨らませたのだった。



