「瀬女…?あんた、アルトの兄弟か?確かあいつ瀬女アルトだろ」
「え、なに。うちのアホザルと知り合い?もし知り合いなら僕の前で兄の名前は出さない方がいいよ。むしゃくしゃして殺しちゃうからね。君のこと」
「へー。上等」
やっと漣から手を離したカロンはニヤリと悪い笑みを浮かべてルウトを見下ろした。
「おい待てよ!ケンカしてる場合か?さっき言ってた誘拐犯てなんだよ」
危ない雰囲気を察し、すかさず割って入るルカ。
すると解放された漣が教えてくれた。
「最近、闇人の子供が誘拐される事件が続いているんだ。現場はこの遊園地を含めた遊都秘愛(ユートピア)駅周辺」
顔をしかめたカロンが首を傾げる。
「単なる誘拐事件と違うわけ?警察じゃなくて軍が動いてるとか、意味わかんねー」
「俺様達が動いている理由は、この誘拐事件に人間が関わっている可能性が高いからだ。誘拐犯は闇人のようだが、裏で命令しているのはどうやら人間らしい」



